2020年11月06日

NPBがドラフトを拒否して海外リーグに移籍した選手に対する申し合わせを廃止

 公正取引委員会が、NPB(日本プロフェッショナル野球組織)が、ドラフトを拒否して海外リーグに移籍した選手に対する申し合わせを廃止した事を発表しました。
 https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2020/nov/201105.html
 https://npb.jp/news/detail/20201105_02.html

 背景として、2008年(平成20年)に。とある選手がプロ野球12球団にドラフトでの指名を拒否し、メジャーリーグ挑戦を表明したため、NPB(日本プロフェッショナル野球組織)が、有力な新人選手が外国の球団と選手契約することが続いた場合,日本プロ野球の魅力が低下するおそれがあるとの認識を持ち、NPBの議決機関である実行委員会において、以下、概要の申し合わせが行われました。

○新人選手が,新人選手選択会議(ドラフト会議」)前に12球団による指名を拒否し、又はドラフト会議での交渉権を得た球団への入団を拒否し、外国球団と契約した場合、外国球団との契約が終了してから高卒選手は3年間、大卒・社会人選手は2年間,12球団は当該選手をドラフト会議で指名しない。

 NPBがドラフトを拒否して海外リーグに移籍した選手に対する申し合わせは、規約などの明文化を一切行わず、適用した実例はありませんでしたが、長い間抑止力として機能し、多くの選手のチャンスを奪った事も否めないかと思います。

 ドラフト制度やFA資格も問題点があり、環境が合わず、実力を持ちながら発揮できない選手のチャンスを奪っている部分も否めないかと思います。

 プロ野球選手を目指す方にとって、今後も、様々な選択の幅が広がっていく事を期待したいところです。
 


posted by Auctor at 00:13 | Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする