2021年11月10日

他のワクチンを接種しに来た方に新型コロナワクチンを接種する誤り74件

 厚生労働省が、新型コロナワクチンの間違い接種情報(No.3 令和3年11月)の事務連絡を発出し、2021年9月30日までに、接種ワクチンの種類の間違いが74件報告されている事を明らかにし、対策を呼び掛けています。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_notifications.html

 他のワクチンを接種しに来た方に新型コロナワクチンを接種する誤りを含む間違いの態様別の詳細は、以下の通りとなっています。「新型コロナ予防接種の間違いの防止について(その3)」(令和3年10月29日付け事務連絡)

1.接種ワクチンの種類の間違い 74 (10万回あたりの件数0.045)
2.対象者の誤認(3.を除く) 39 (10万回あたりの件数0.024)
3.接種対象年齢以外の接種 61 (10万回あたりの件数0.037)
4.不必要な接種 246 (10万回あたりの件数0.15)
5.接種間隔の間違い 526 (10万回あたりの件数0.321)
6.接種量の間違い 99 (10万回あたりの件数0.06)
7.接種部位・接種方法の間違い 6 (10万回あたりの件数0.004)
8.接種器具の扱いが不適切 350 (10万回あたりの件数0.214)
9.血液感染を起こし得る間違い 170 (10万回あたりの件数0.104)
10.期限切れワクチン接種 10 (10万回あたりの件数0.006)
11.不適切な保管ワクチン接種 38 (10万回あたりの件数0.023)
12.その他 186 (10万回あたりの件数0.114)

 厚生労働省では、以下の対策を有効としています。(以下は一例です。自会場に合った取り組みを検討してくださいとしています。)
@ 1トレイに1種類、何のワクチンが載っているかわかるように準備する。
A 診察室内において、接種者の手が届く範囲に異なる種類のワクチンを置かない。
B 接種直前は一呼吸おき、接種者と被接種者とで、接種するワクチン名を声に出して確認する。
C 可能な限り、新型コロナワクチンと他のワクチンを接種する曜日や時間帯を分ける。
※曜日や時間帯を分けることが困難な場合は、特に@ 〜 Bに留意する

 「間違いはどの会場でも起こりうるからこそ、間違いが起きる要因を減らす対策が重要です。取り組むのは、今です。」とされています。尚、この情報は、医療従事者の裁量を制限したり、医療従事者に義務や責任を課したりするものではないとしています。

 他のワクチンを接種される方は、接種直前に、接種するワクチン名を声に出すように努めるのが良いかと思います。


posted by Auctor at 21:46 | Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする