2021年11月23日

軽石の漂着に係る海底火山「福徳岡ノ場」の噴火に係る関係省庁対策会議

 内閣官房が、軽石の漂着に係る海底火山「福徳岡ノ場」の噴火に係る関係省庁対策会議第4回資料を公開しています。
 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/fukutokuokanoba/index.html

 国土交通省では、漂流軽石の回収技術に関する中間取りまとめを公開し、漂流軽石の回収技術に関する実証結果を公開しています。
 https://www.mlit.go.jp/kowan/kowan_tk5_000045.html

 漂流軽石の回収技術に関する実証結果では、以下の方法が挙げられています。

I. 漂流軽石の回収技術に関する実証結果〔海上からの回収〕
@台船+サンドポンプ
A台船+バックホウ
B小型船+人力(タモ網)
C小型船+回収器具
D砂利採取運搬船

II. 漂流軽石の回収技術に関する実証結果〔陸上からの回収〕
Eバックホウ(陸上)
Fクレーン及びバックホウ(陸上)
Gシルトフェンス+バックホウ(陸上)
Hバックホウ及び人力の併用(陸上+小型船)
I強力吸引車(陸上)
J人力(鋤簾、スコップ)

 それぞれに一長一短はあるものの、漂流軽石の回収には時間がかかっている事が見受けられます。
 国土交通省は、今後、広域にわたる軽石の漂流・漂着も想定されており、軽石の回収技術をより一層充実させるため、民間事業者、団体が有する軽石回収に関する技術、アイデアを2021年11月25日まで募集しています。
 https://www.mlit.go.jp/report/press/port05_hh_000193.html

 ペイロード(輸送される荷物の可搬量[最大積載量])が大きい複数のドローンを利用し、軽石回収を行うのもありかと思いますが、民間事業者又は団体が国土交通省に提案しているかどうかは現時点で不明です。

 回収した軽石について、一部報道では、11月24日から沖縄県環境部が、軽石の利活用方法を募集するとされています。
 https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/seibi/karuishihyoutyaku.html

 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC: Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology)では、福徳岡ノ場の噴火と海流による影響について(最新シミュレーション)を公開しており、今後、本州付近の船舶の航行に影響が出る可能性が示唆されています。
 https://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20211116/

 軽石の漂着による影響で、来月に召集予定とされている臨時国会にて審議される補正予算額が大きく膨れ上がる気がします。
posted by Auctor at 02:27 | Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする