2021年12月01日

国際証券取引所(TISE)が人道的災害ボンドを適格投資家向け債券市場(QIBM)に上場

 国際証券取引所(TISE)は、デンマーク赤十字社スポンサーとなっている人道的災害ボンドを、適格投資家向け債券市場(QIBM: Qualified Investor Bond Market)に上場し、サステナブル市場であるTISEサステナブルへの参入を認めました。
 https://www.tisegroup.com/about/news-press/tise-lists-world-first-humanitarian-catastrophe-bond/
 https://www.tisegroup.com/market/securities/13603

 デンマーク赤十字社スポンサーとなっている人道的災害ボンドの対象となる、以下の10の火山は、噴火の可能性がある場所から半径60マイル以内に少なくとも70万人の人々が住んでおり、重大な人道的脅威があることから選ばれています。
○ポポカテペトル(メキシコ)
○ネバド・デル・ルイス(コロンビア)
○コトパクシ(エクアドル)
○トゥングラウア(エクアドル)
○ピチンチャ(エクアドル)
○ムラピ(インドネシア)
○ラウン(インドネシア)
○ビラリカ(チリ)
○フエゴ(グアテマラ)
○カメルーン(カメルーン)

 この債券は、Replexusの独自のブロックチェーンベースの保険リンク証券(ILS)プラットフォームであるILSBloxを用いて決済されます。
 https://catbond.org/blockchain/

 ブロックチェーン技術と持続可能な金融を組み合わせたデンマーク赤十字社の人道的な取り組みを支援する災害ボンドにより、今後、世界中で、ブロックチェーン技術を利用した人道的CATボンド(Catastrophe Bond: 大災害ボンド)の発行が増えていくかもしれません。


posted by Auctor at 02:01 | Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする