https://doi.org/10.1021/acs.jcim.1c01451
研究論文では、185の既知の抗体とSタンパク質複合体のライブラリを通じて、ワクチンに対するオミクロンの影響の分子ベースのデータ駆動型分析により、オミクロン株が現在のワクチンから逃れる可能性が88%であることが明らかになったとされています。
また、数万件の実験データで学習させ、実験的に確認された深層学習モデルに基づいて、OmicronのRBD変異がその感染性に与える影響を調査し、オミクロン株はデルタ株よりも約2.8倍感染力が高いことが明らかになったとされています。
スウェーデンにおける全人口コホート研究(プレプリント)では、ワクチン2回目接種後240日後に新型コロナウイルス感染(オミクロン株除く)に対するワクチン有効性は0%になる事が示されており(その後はマイナス)、ワクチン2回目接種後180後以降では、ワクチン接種者がワクチン未接種より、新型コロナウイルス感染者数が多くなる事が明らかになっています。
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3949410
一部の国では、オミクロン株に感染した患者は、静脈血栓塞栓症(VTE: Deep Venous Thrombosis)を診断する際の補助として使われる凝固マーカーであるDダイマー(D-dimer)値が上昇している報告もあるとされています。
ワクチン接種後に生じる稀な副反応として血小板減少症を伴う血栓症(TTS: Thrombosis with Thrombocytopenia Syndrome)の影響かもしれませんが、ワクチン未接種者でDダイマー(D-dimer)値が上昇している場合もあるかもしれません。
オミクロン株に関して、今後さらに多くの研究論文及びデータが多く必要になってくるかと思います。