https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_003/
報告書では、表示上の問題があるアフィリエイト広告は、健康美容食品分野で、具体的な特徴として以下を挙げています。
○効果性能の強調表示
○定期購入が条件になっており既定回数にならないと解約できないにもかかわらず、「いつでも解約可能」等の表示で消費者に対して購入を煽る
○消費者の身体的なコンプレックスを煽る
また、特に悪質な広告主がアフィリエイト広告を通じて販売する商品・サービスは、一般的に利益率が高いといわれている金融関係、健康食品関係、美容関係といった分野に多いとされ、ランディングページ(アフィリエイト広告をクリックした際に表示されるページ)には以下のような特徴がみられるとされています。
○一見、第三者が作成したような記事風の広告になっている
○漫画や動画を使った商品・サービスの内容を著しく優良に見せる広告になっている
○競合他社の同様の商品・サービスのウェブサイトの画像を無断で流用している。また、これら複数の競合他社の画像を合成した画像となっている
○合理的な根拠のない学説を記載し、商品・サービスの内容を著しく優良に見せている
○口コミや販売実績(「販売実績1位獲得」、「○冠獲得」等)等を合理的な根拠なく表示し、商品・サービスを著しく優良に見せている
令和元年度に受け付けたの相談(通信販売で「お試し価格」「初回無料」などをうたった健康食品、化粧品、飲料の定期購入に関するもの)の概要として、以下を挙げています。
○スマホを利用中に、お試し痩身サプリ300円という広告を見てお試しのつもりで注文したが、定期購入だった
○SNSを利用中に、美白クリームの広告を見て効果があると思って申込みをしたが、使用しても効果が感じられなかった
○スマホの動画サイト閲覧中に、二重まぶたになるクリームの広告を見て申込みをしたが、契約後に定期購入契約であったことから解約のため、請求書の連絡先に電話したがつながらない
報告書の結びとして、「・・・消費者庁は、消費者・事業者双方に対して、本報告書の周知徹底を行い、本検討会の議論において明らかとなったアフィリエイト広告の実態等について十分に理解してもらうようにすることが重要である。」と記載されています。
インターネットを利用して商品やサービスを購入する事がある方は、「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」を一読しておくのが良いかと思います。