シンガポールのサイバーセキュリティ庁が、サイバーセキュリティ・サービス・プロバイダーに対する新しいライセンスの枠組みを開始しました。
https://www.csa.gov.sg/News/Press-Releases/csa-kicks-off-licensing-framework-for-cybersecurity-service-providers https://www.csro.gov.sg/ 既存の業者は、6ヶ月以内にラインセンスを申請又はサービス提供の停止が求められる事となりました。
シンガポール・サイバーセキュリティ庁(CSA: Cybersecurity Agency of Singapore)は、このライセンスの枠組みは、消費者にセキュリティと安全性をより確実に提供することを目的としています。
また、サイバーセキュリティ・サービス・プロバイダーの水準を向上させ、消費者とサービス・プロバイダーの間の情報の非対称性に対処することも目的としています。
シンガポール・サイバーセキュリティ庁は、ペネトレーションテストとマネージドセキュリティオペレーションセンターのモニタリングサービスを提供するプロバイダーのライセンスを認可する予定としています。
ライセンスは2年間有効で、個人は500シンガポールドル、企業は1,000シンガポールドルの費用がかかり、ライセンスなしで他人にライセンス可能なサイバーセキュリティサービスを提供する事業に従事することで有罪となった者は、最高で2年の懲役、最高で5万シンガポールドルの罰金、またはその両方を科されることになります。
2023年4月11日までにライセンスが申請された場合、ライセンス料の50%が免除されます。
シンガポール・サイバーセキュリティ庁は、サイバーセキュリティ・サービス規制局(CSRO: Cybersecurity Services Regulation Office)を設置し、ライセンス枠組みを管理し、すべてのライセンス関連事項に関して業界および一般市民との連携を促進することにしています。
サイバーセキュリティ・サービス規制局は、ライセンシングの枠組みを施行し、ライセンシーや企業からの問い合わせやフィードバックに対応します。
ペネトレーションテストはKALI Linuxがあれば容易に実行でき、その他各種ツールでも容易に実行可能なため、ペネトレーションテストを提供する企業や個人にライセンス料を課すのは、技術革新を阻害するような気もします。
このライセンスの枠組みが、既得権益を守るために利用されるのか、又は、消費者にとって有益になるのかは、今後のシンガポールにとって重要な試金石になるかと思います。
posted by Auctor at 23:51
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