https://www.irbbarcelona.org/en/news/scientific/four-commonly-used-medications-reverse-alzheimers-disease-mice
https://genomemedicine.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13073-021-00983-y
この研究で、人間の高血圧や炎症の治療に使われている2種類の非ステロイド性抗炎症薬(デクスケトプロフェン、エトドラック)と2種類の抗高血圧薬(ペンブトロール、ベンドロフルメチアジド)が、アルツハイマー病モデルマウスの認知機能障害を回復させると同時に、海馬のAβプラークを減少させ、ADシグネチャー遺伝子の生理的レベルを野生型レベルに部分的に回復させることを発見しました。
疫学調査では、抗炎症剤を常用している人はアルツハイマー病の発症率が低いことが指摘されていましたが、特定の薬剤やメカニズムとの関連性はありませんでした。今回発表された結果は、アルツハイマー病の治療法にパラダイムシフトをもたらす可能性があり、最も有望な結果であり、さらなる研究が期待されます。
この研究は、日本の脳神経科学研究センターと、バルセロナのIRBバルセロナ・バイオスタティスティックス/バイオインフォマティクスおよびプロテオミクス・コア・ファシリティとの共同で行われました。本研究は、欧州研究評議会、スペイン科学・イノベーション省、カタルーニャ州政府から資金提供を受けています。
日本の理化学研究所脳神経科学研究センターでは、何故か発表は行われていません。
https://cbs.riken.jp/jp/index.html
今後、更なる研究が進めば、アルツハイマー病が治療出来る時代になるかもしれません。